産科について

クリニックベルの産科は、分娩だけでなく出産前後のケアサポートも充実していますので妊婦さんやご家族が感じる不安や疑問を少しでも軽減し、安心できる環境でしっかりした診断を行います。
 

妊婦健診

妊婦健診のスケジュール

  • 妊娠23週まで ・・・・・・・4週間に1回
  • 妊娠24週から35週まで ・・・2週間に1回
  • 妊娠36週以降 ・・・・・・・1週間に1回
 

お腹の赤ちゃんの成長記録

赤ちゃんの超音波の画像をブルーレイディスクに録画して残すことが出来ます。
ご希望の方はブルーレイディスク(BD-RE)を初期化したものに名前を記入して、妊婦健診時にお持ち下さい。
 

妊娠中の検査

初期検査(8~10週):貧血・血糖・感染症・血液型・子宮頸がん
中期検査 (26週) :貧血・血糖負荷試験・クラミジア
後期検査 (34週) :B群溶連菌検査
     (36週) :貧血
妊健エコー
NST
エコー

妊娠中に注意すること

妊娠中の喫煙

たばこを吸うと、ニコチンとたばこの煙に含まれる一酸化炭素の影響で母子共に低酸素状態になります。この状態が続くと赤ちゃんに十分な栄養が届かず発育を妨げてしまいます。また喫煙によって胎盤機能が低下し、流産・早産・低出生体重児・常位胎盤早期剥離・胎児機能不全などのリスクも高まります。ご家族や周りの人が吸っていても赤ちゃんに影響しますので妊娠を機会にご家族も禁煙してみましょう。
 

切迫流産・切迫早産

切迫流産とは妊娠22週未満に流産のリスクがある状態、また切迫早産とは22週以降37週未満に早産のリスクがある状態を言います。
■症状
出血、下腹部の痛みや張り

■気をつけること
  • 妊娠中はおりものが増えるので、こまめにおりものシートを替えるなどして、清潔に保ちましょう。
  • お腹の張りやすい方は、動きすぎや長時間の立ち仕事、小さなお子さんを抱っこする際は注意しましょう。
  • からだが冷えたり、便秘があるとお腹が張りやすくなることもあります。便通を整え、からだを冷やさないようにしましょう。
  • 精液中にはお腹を張りやすくする物質が含まれ、また雑菌が混入するリスクがあるため、妊娠中の夫婦生活は必ずコンドームを着用しましょう。
■こんなときはクリニックに連絡しましょう。
  • 1時間に4〜5回以上の規則的な張り、または痛みを伴った張りがある
  • 出血がある
  • おりものが臭う
  • 水っぽいものが出る

■治療
  • 安静
  • 黄体ホルモンの内服・注射
  • 子宮収縮抑制剤の内服・点滴
※状態により入院管理が必要になることもあります。
 

妊娠高血圧症候群

妊娠20週~分娩12週までの期間に高血圧または高血圧にタンパク尿を伴うものを言います。

■症状
  • 高血圧(140/90mmhg以上)
  • タンパク尿

■気をつけること
  • 体の負担を考え、急激な体重増加は避けましょう。
  • 塩分を控えて、低カロリー・高タンパク・高ビタミンの食事を心がけましょう。
  • 血圧の高めの方は、1日2~3回定期的に血圧を測定し、自分の血圧を把握しましょう。
  • ストレス、寝不足、疲れで症状が悪化することもあります。規則正しい生活を送りましょう。


■こんなときはクリニックに連絡しましょう。
高血圧に伴って、頭痛・めまい・目がちかちかする・吐き気・嘔吐・上腹部痛などの症状がある。
 

常位胎盤早期剥離

赤ちゃんが産まれる前に胎盤が子宮の壁から剥がれることを言います。
胎盤が剥がれることで、赤ちゃんに送る酸素と栄養の運搬ができなくなります。また、大量出血を伴うので、母子共に命にかかわる状態に及ぶことがあります。

■症状
  • 身動きがとれないほどの腹痛がある。
  • お腹が常に張っている。
  • 赤い出血がある。
  • 胎動がない。もしくは極端に少ない。

■気をつけること
原因ははっきりしていません。
喫煙や妊娠高血圧症候群で引き起こされる可能性が高いと言われています。

■こんなときはクリニックに連絡しましょう。
下腹部の激痛、出血など疑わしい症状のあるときは、早急にクリニックに電話し、すぐに受診して下さい。

助産師外来

妊娠中の不安や悩みなど、助産師が個別にお話を伺います。何でもご相談下さい。
  • 1回目(8~10週):母子手帳交付の手続き・使い方について、妊婦健診の流れ、体重管理等について。
  • 2回目(26週) :妊娠経過、おっぱいの状態の確認、マイナートラブルの対処方法等について。
  • 3回目(36週) :お産のご希望をお聞きしながら、バースプランの作成。
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分娩様式

自然分娩

無痛分娩

当院では硬膜外麻酔による無痛分娩を行っています。分娩の痛みには、陣痛による子宮収縮の痛みと、子宮口や膣・外陰部などの産道が開いて圧迫される痛みがあります。硬膜外麻酔にはこの痛みを和らげる効果があります。方法は血圧低下の予防のため点滴を行ない、腰骨の高さ位の背骨と背骨の間に採血の時よりも細い針で局所麻酔をし、次に鉛筆の芯位の太さの針を刺し、脊髄を覆っている硬膜の外側(硬膜外腔)に麻酔薬を注入します。10分程で効果が現れ、30分程で適切な効果が得られます。しかし無痛といってもある程度の圧迫感は残り、完全無痛が得られるわけではありません。また、麻酔薬の効果には個人差があります。但し痛みに非常に弱い方や早期から痛みを和らげたい方には、硬膜外腔に細いチューブを挿入して麻酔薬を注入し、痛みに合わせて追加注入していく方法も有ります。麻酔を始めるタイミングは、初産の方は子宮口が7〜8cm開いた時、経産の方は6〜7cm開いた時(すなわち分娩が進行して後2時間位で出産となる時)に行います。
硬膜外麻酔のメリットは骨盤筋の弛緩が得られ、子宮口や膣などの産道の開大が進行することがあります。(=分娩の進行がスムーズになる。)
デメリットは娩出力(産み出す力)が弱くなり子宮収縮剤による陣痛促進が必要になったり、吸引分娩や鉗子分娩が必要になったりします。また硬膜穿孔による頭痛や呼吸困難が起こることが有ります。
費用は麻酔処置料として別途30,000〜60,000円かかります。

計画分娩

帝王切開

カンガルーケア

産まれたばかりの赤ちゃんをすぐ胸に抱き、家族と一緒に過ごしていただきます。赤ちゃんの肌のぬくもり・生命の力強さを感じてみて下さい。カンガルーケアをすることで、体温が保たれ呼吸も安定すると言われています。赤ちゃんが産まれてきてくれたことへの感謝と母になった喜びが実感できるひとときです。
カンガルーケア中はスタッフが赤ちゃんの状態をこまめに観察し、必要に応じて酸素モニターを装着します。
カンガルーケア01
カンガルーケア02
カンガルーケア03

母乳外来

母乳育児、乳房ケア、乳房トラブル、断乳について、助産師が相談・指導を行っています。お気軽にご相談下さい。
※おっぱいの調子が悪い時は、予約外に診させていただくこともありますので、お早めにご連絡下さい。
開催曜日 火 予約制
開催曜日 9:00~12:00  13:30~16:30
所要時間 45分
料金 当院でご出産された方 540円
他院でご出産された方 1,620円(おっぱいマッサージは+2,160円)