クリニックベルの婦人科

婦人科について

女性のライフサイクル

クリニックベルでは女性のライフサイクルに合わせた様々な治療や検診を行っています。

女性のライフスタイル

月経前症候群(PMS)

症状

月経前3~10日間の黄体期に続く精神的あるいは身体的症状で、月経発来と共に減弱あるいは消失します。

精神的:イライラ、怒りっぽくなる、落ち着きがない、憂鬱、不安

身体的:のぼせ、下腹部膨満感、下腹痛、腰痛、頭重感、頭痛、乳房痛、手足のむくみ

治療

軽症であれば、ピル、利尿剤、鎮痛剤、漢方で治療します。中等度以上であれば、SSRI(抗うつ剤)、エストロゲン・プロゲスチン配合薬(ヤーズ配合錠)で治療します。

月経不順

月経周期は個人差があり25日~38日で多少前後しても問題有りません。月経不順といってもさまざまで、疲労やストレスでも乱れがちです。2~3か月間不規則であっても、自然に正常な周期に戻るようなら心配いりません。気になる方は一度ご相談ください。

種類 頻発月経(24日以内)、希発月経(39日以上) 無排卵月経、原発性無月経、続発性無月経
検査・治療 血液検査、基礎体温測定、ホルモン療法、カウンセリング

性感染症

性器ヘルペス、クラミジア子宮頸管炎、外陰尖圭コンジローマ、トリコモナス膣炎、淋菌感染症、梅毒

関連する症状と病名

症状 必ずしも自覚症状があるとは限りません。そのため、感染に気付いた時にはすでに多くの人に伝染していることも考えられます。外陰部のかゆみ・痛み・腫れ、おりものの異常、性交時出血などの不正出血、鼠蹊部(足の付け根)の腫れ、下腹部痛・右上腹部痛
治療 症状に合わせて検査をし、陽性の場合は内服、点滴等の治療を行います。

その他の感染症

カンジタ外陰膣炎、膀胱炎など

避妊相談

経口避妊薬

ピルには低用量経口避妊薬(OC)と緊急避妊ピル(EC)があります。ピルの服用が適さない方もいらっしゃいますので、副作用をご説明させていただき、理解した上での服用をお勧めしています。

低用量経口避妊薬(OC)

二種類のホルモンの働きで排卵がおこらない状態となります。正しく服用すればほぼ100%の避妊効果が期待でき、服用をやめれば再び妊娠することができます。

・月経日移動

日々の生活において、どうしても月経を避けたい日があるかと思います。そういった際ピルを服用することで月経日を一週間程度前後させることができます。普段からOCを服用されている方は、月経移動が容易にできます。月経を早めたい方は、月経開始から5日以内に、遅らせたい方は、月経予定の5日前までに受診して下さい。

緊急避妊ピル(EC)

性交後72時間以内にホルモン剤を服用します。避妊に失敗した場合など、緊急的に行う方法で、高い確率で妊娠回避が可能と言われています。当クリニックでは、24時間対応させていただいていますので、ご遠慮なくお電話下さい。

Yuzpe(ヤッペ)法:ホルモン剤を2錠内服し、12間後にもう2錠内服します。
          成功率57%、吐き気50%、費用5,400円(税込)

ノルレボ法:ホルモン剤を1回2錠内服します。
      成功率85% 吐き気23% 費用16,200円(税込)

子宮内避妊用具(IUD・IUS)

一般的には避妊リングと呼ばれているもので、子宮内に小さな器具を挿入し、受精卵の着床を防ぐ方法です。長期にわたって避妊を考えている方や、ピルのように毎日忘れずに飲むと言うことが苦手な方にお勧めです。

FD-1

2年ごとの交換、定期検診が必要です。月経困難症、子宮筋腫のある方には適さないため、ご相談下さい。

ミレーナ

避妊リングの中で黄体ホルモンを用いたもので、高い避妊効果があります。ホルモン作用により子宮内膜の増殖を抑えるため、過多月経の治療にも有効です。5年ごとの交換、定期検診が必要です。

ブライダルチェック

妊娠や出産に影響を与える疾患の有無を、結婚前にあらかじめチェックすることを目的として行っています。お二人の未来のために支障となる病気を早期発見し、早期に治療していくことが大切です。

① クラミジア抗原、淋病、梅毒、HIV 約15,000円

② ①+トリコモナス、クラミジア抗体、B型肝炎、C型肝炎 約20,000円

③ ②+子宮がん検査、超音波検査、風疹 約30,000円

婦人科疾患

子宮がん、子宮内膜増殖症、子宮内膜ポリープ、子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣がん、卵巣嚢胞、卵巣出血、子宮内膜症、バルトリン腺嚢胞

症状 月経過多、過長月経、不正出血、貧血症状、月経痛、性交痛、下腹痛、腰痛、不妊、頻尿、圧迫症状、慢性骨盤痛、排便痛、外陰部の痛み・腫れ
治療 血液検査・超音波・CT・MRIを施行し、内服、外科的治療を行います。入院手術が必要な場合は、総合病院へご紹介致します。

がん検診

子宮頸がん検診

子宮がんは、女性の命はもちろんのこと、妊娠や出産の可能性まで奪ってしまう、生活や人生に大きな影響を及ぼす病気ですが、定期的な検診によって早期発見できる病気でもあります。あなたの子宮と命を守るために、症状がなくても2年に一度(40~60才は1年毎)は検診を欠かさずに受けるようにしましょう。また、オプションでハイリスクHPV(ヒトパピローマウイルス)検査(費用6,480円)を行うことも可能です。


乳がん検診(触診)

異常が疑われる場合は、専門医へご紹介します。

不妊症

不妊原因は、女性の原因41%、男性の原因24%、男女に原因あり24%、原因不明11%と、男性側にも約半数の原因があると言われています。

不妊検査を受ける対象

・女性の年齢が35歳未満で、避妊のない性交があるにもかかわらず12ヶ月以上妊娠が成立しないカップル
・女性の年齢が35~40歳で、避妊のない性交があるにもかかわらず6ヶ月以上妊娠が成立しないカップル

女性側のリスク因子 男性側のリスク因子
・女性の年齢が40歳以上
・月経異常
・骨盤内炎症性疾患の既往
・既知の子宮疾患(子宮筋腫、子宮腺筋症など)
・重症の子宮内膜症
・卵巣の手術既往
・抗がん剤や放射線治療の既往 など
・精巣の手術既往
・成人発症のムンプス(おたふく風邪)
・性機能障害
・抗がん剤や放射線治療の既往
・他のパートナーとの不妊歴 など

不妊症の治療

治療 不妊スクリーニング検査を行い、原因に則した治療を、身体的、経済的に負担が少ない方法から順次ステップアップしていきます。腹腔鏡検査及び治療や体外受精が必要な場合は、専門施設をご紹介いたします。

更年期障害

症状 顔のほてり・のぼせ、ホットフラッシュ、異常発汗、疲れやすい、肩こり、頭痛感、腰痛、動悸、めまい、情緒不安、イライラ、抗うつ気分、不安感、不眠
治療

ホルモン補充療法

経口剤(飲み薬)と経皮剤(貼り薬・塗り薬)で減少したエストロゲン(卵胞ホルモン)を補充する更年期障害の根本的な治療法です。

漢方治療

副作用やリスクが少ない東洋医学の漢方で身体のエネルギーや失調を見極め、バランスよく整えることによって症状改善されていきます。

サプリメント治療

患者さんの身体の状態に合わせた天然由来のサプリメントで根元から改善していきます。

プラセンタ治療

アンチエイジングとして知られるプラセンタですが、クリニックベルでは更年期障害の薬として注射することができ、さまざまな症状に効果があります。