ベル通信

ベル通信 Vol.052【2021年8,9月号】

院長のごあいさつ

日本国内の新型コロナウィルス感染症患者数が最多を更新する中、感染拡大収束のポイントは、ワクチンの接種普及と感染を防ぐ生活習慣の継続です。この生活習慣の変容の影響か、他の感染症は大幅に減少している様です。今期の季節性インフルエンザの感染が、昨年同様増えない事を願います。

妊娠中は、女性ホルモンの変化やつわりの影響で、歯周病やむし歯になりやすい時期です。

歯周病合併妊娠では、早産、胎児発育不全、妊娠高血圧腎症のリスクが高くなります。

妊娠中の歯科検診を受けることは元より、妊娠前から歯周病治療を行い、口腔内環境を整える事で、これらのリスクを予防出来ます(プレコンセプションケア)。

又、ベル通信Vol.029【2017年12号 】でもお伝えしましたが、新生児の口腔内は、生まれた直後は無菌ですが、主にお母さんの唾液中のミュータンス菌の感染によりむし歯になる事が分かっています。妊娠中からの口腔ケアをオススメします。『妊娠中の口腔ケア』については、ベル通信Vol.007【2016年2月号】のベルの知恵袋をご覧下さい。

  新型コロナウィルス感染症を含め、妊娠中は疾病の検査・治療には制限が有ります。妊娠を考えている方やカップルは、妊娠前から自分自身の生活や健康に向き合って下さいネ。

(鈴木まさし)    
happybaby00 クリニックベルで誕生した赤ちゃんをご紹介します!
2021年7月生まれの赤ちゃん 2021年8月生まれの赤ちゃ  許可を頂いた赤ちゃんの写真のみを掲載させて頂いております。
【外来】
・電話の対応がとても親切でした。県外のためうわさも情報もなく、恐る恐る電話したら、
とても丁寧に 対応していただき安心してスグに分娩の予約を取りました。

・受付の方皆さん優しいので気持ち良く対応出来るから良き。

・ヨガや鍼灸の予約と健診を上手く組み合わせてくれて助かりました。

・待ち時間も少なく、スタッフの方もみなさん明るくて優しいので何もマイナスポイントはありません。
先生も気さくにお話ししてくれたり、質問にもご丁寧にお答えしてくれるので満足です。

【入院中】
・助産師さんがみんな優しくて、授乳室に行くのが毎回楽しみでした。
部屋もシャワー室も清潔だし、 お食事もボリュウームたっぷりで、快適な入院生活を送れました。

・今回の出産でも、へその緒を切ったり、胎盤を見せてもらったり、挟まっている頭を触ったり
、 貴重な体験が出来て良かった。医院長が撮って下さったムービーも赤ちゃんが出てくる瞬間がしっかり
映っていて感動した。

・前回よりもあずかってもらえることが多かったので、気持ちにゆとりをもって入院できました。

       
kouzyou 【外来】
コロナ禍で家族の付き添い不可の為、Blu-rayの録画サービスがとてもありがたいのですが、可能であれば音声が入ったら嬉しいです。家族にも赤ちゃんの心音を聴かせてあげたいです。

スタッフより
貴重なご意見ありがとうございます。妊婦検診時の腹部の超音波映像はBru-rayで録画はできるのですが、音声は入れることができません。診察時に腹部の超音波画面を妊婦さん自身でスマートフォン撮影されることは出来ます。お手数ですがよろしくお願いします。                                                                 chiebukuro

子宮頸がん(しきゅうけいがん)について

《子宮頸がんとは》 子宮の入り口の子宮頸部に発生する❝がん❞で、子宮に生じる❝がん❞の約7割を占めます。 以前は発症のピークが40~50代でしたが、近年では、妊娠・出産をする人が多い20~30代の若い世代の女性に増えてきており、30代後半がピークになっています。 日本では、年間約1万人の女性が子宮頸がんになり、患者数・死亡数ともに増加傾向にあります。 《子宮頸がんの原因は?》 ヒトパピローマウイルス(以下HPVとする)というウイルスの感染が大半の原因で、性交渉により感染します。HPVは男女ともに感染するウイルスで、性交渉をした女性の過半数は感染していると言われています。 《予防することはできるのか?》 一次予防は、子宮頸がんの発症を防ぐ❝HPVワクチン接種❞です。 日本では小学校6年生~高校1年生の女子を対象に定期接種(公費にて無料で接種できる)を行っています。 現行の定期接種ワクチンの接種により、子宮頸がんの約70%が予防できると言われています。 性交渉を経験する前の接種が推奨されているため、定期接種の年齢は限られていますが、高校2年生以上の人や性交渉のある人でも自費にて接種することができます。(45才頃まで)         二次予防は❝子宮がん検診❞です。 HPVワクチンを接種している人でも、100%❝がん❞を予防できるわけではありません。 20歳を過ぎたら2年に1回は子宮頸がん検診を受けましょう。 住民票のある市町村から受診券付きのお知らせが届いた年は、検査費用を一部公費負担してもらえますので、ぜひ定期的に検査を受けましょう。(年齢により1~2年に1回) 多くは自費ですが、HPVウイルス感染の有無を調べる検査を併せて行うこともできます。 また不正出血など気になる症状がある場合は、検診を待たず早めに専門医に相談しましょう。                                                                                                                                                                                                                           おわりに…》 子宮頸がんは、早期に治療すれば治癒率も高く、子宮を温存できる可能性も十分あります。 HPVワクチン接種や子宮頸がん検診に対して、不安をお持ちの方もみえると思います。 厚生労働省や日本産婦人科学会のホームページの一般の方向けに書かかれているページを見たり、かかりつけの産婦人科や小児科で話を聞いてみると、少しでも不安が減るのでは?と思います。 もちろん、当院でもお話しさせていただいております。 正しい知識を持って、子宮頸がんを予防していけると良いですね。