ベル通信

ベル通信 Vol.049【2021年2,3月号】

院長のごあいさつ

二月末に、当院の中庭の梅の花が満開となりました。いよいよ春です。

二月末に、『シルガード9』と言う世界標準の子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)が、 日本でも発売開始となりました。これまで国内で接種されて来たHPVワクチンが、約70%の予防効果であるのに対して、90%以上の予防効果が有り、接種完了によりほぼ子宮頸がんを発症しないとされています。接種率が高く、効率的な子宮頸がん検診を行なっている、子宮頸がん対策先進国のオーストラリアやニュージーランドでは、2030年までに子宮頸がんが撲滅すると予想されています。対策が10年は遅れていると言われている日本では、現在毎年3千人弱の方が子宮頸がんで亡くなり、この先10年で3万人の子宮頸がんによる死亡者が出る可能性が有ります。『シルガード9』の接種普及が、ゲームチェンジャーになる事を期待しています。

『シルガード9』の発売の陰で、従来のHPVワクチンの一つ『ガーダシル』に、男性への接種が追加承認されました。日本では自費での任意接種ですが、オーストラリアやニュージーランドでは男児にも無料接種されています。東京五輪・パラリンピック組織委員会で話題になりましたが、こんな所にもジェンダーギャップが垣間見られます。オーストラリアやニュージーランドは、新型コロナウイルス感染症も、日本より遥かに抑え込んでいます。

2月17日より、新型コロナウイルスワクチンの医療従事者向けの先行接種が開始されました。このファイザー社製のワクチン『コミナティ筋注』は、95%の発症予防効果が確認されています。ワクチン接種が、現在の状況のゲームチェンジャーになる事が期待されています。

いよいよ4月から一般接種が始まる予定です。新型コロナウイルスワクチン接種について、愛知県医師会がYou tubeに動画を公開しています。https://youtu.be/rpDYTeo35CQ

コロナワクチンの情報を提供しているサイト、こびナビ COV-Navi https://covnavi.jp/ と合わせて、興味のある方はご覧下さい。おススメです。

(鈴木まさし)   happybaby00 クリニックベルで誕生した赤ちゃんをご紹介します!
2021年1月生まれの赤ちゃん 2021年2月生まれの赤ちゃ    許可を頂いた赤ちゃんの写真のみを掲載させて頂いております。
【外来】
・鍼灸で、家でも簡単にできる様細かく教えて頂き、家でも1人で出来てとても助かりました。

・鍼灸を受療すると、冷えや浮腫みがすごく良くなり、体調も通ううちに、少し整った気がします。 お産も順調でした。ありがとうございました。

【入院中】
・先生はじめ、スタッフの皆さま、本当にお世話になりました!感謝の気持ちでいっぱいです。若くない初めてのお産…とんでもない目に遭うと思っていたらその通りでした(笑)長い(自分の予定より)長ーい陣痛。終盤にはここでやめたいと思うほど。産まれてからも不安は続き、みなさんの力で息子の命をつなぐことができました。今はかわいくてしょうがないです。(結果的に)甘くみていた出産…次に産む勇気が出るかわかりませんが、その時はまたよろしくお願いします♡

・出産時へその緒を切らせてもらえたり、ビデオ・写真をたくさん撮って下さりとても思い出に残る出産になりました。ありがとうございます。上の子たちも立ち合いたがっていたので、いずれ見せる事ができるのでうれしいです。入院中、授乳の仕方やおっぱいのケアを細かく見て下さり安心しました。常に疲れていないか気にかけて下さり、こちらからお願いしなくても「赤ちゃんみてるから休んでおいで」と言われゆっくりできました。とても有難かったです。ご飯も美味しく、部屋も綺麗で、幸せな入院期間でした!

・帝王切開(2回目)での出産でしたが、体のチェックや声かけを手術中も術後もとても丁寧に細かく何度もしてもらえたので安心して過ごすことができた。後陣痛もあったが「無理しなくていいよ」と沢山休息をとらせてもらったので体も楽で、回復も早く感じた。

・陣痛中色々と無理を言ってご迷惑をお掛けしましたが・・・どの方もとても優しくかなり助けられました。産後もいろんなことを教えて下さり楽しく過ごせました☺院内もキレイでご飯もとても美味しく快適でした!また産むことがあれば・・・ベルさんでお世話になりたいと思いました!本当にありがとうございました☺
  kouzyou 【入院】
・陣痛室のコンセントに延長コードが欲しい。(ケイタイの充電ケーブルがギリギリのため)

スタッフより
配慮が行き届かず、ご不便をおかけし申し訳ありませんでした。 ベビーベッドに延長コードが掛けてあります。ご自由にお使いください。 貴重なご意見ありがとうございました。 chiebukuro

バースプラン

出産から産後に関する計画を【バースプラン】と言います。 当院では36週の妊婦健診時に 助産師がバースプラン用紙を確認させていただいています。 今回はその詳細についてご紹介いたします。 ① 誰が考えるの? → 妊娠30週以降に受講するベルママクラス後期の内容を基に、 妊婦さんとご家族で考えていただきます。 教室内(ベルママクラスを受講されない方はフロント)で バースプラン用紙をお渡ししますので、 36週の妊婦健診までにフロントにご提出ください。 ② 何で書くの? → バースプランを立てることで、 お産やその後の育児に対する心の準備ができます。     初産婦さんは出産や育児のイメージをより具体化することができ、 また経産婦さんは前回の経験を踏まえ 納得のいく出産に近づけることができます。 また、スタッフが妊婦さんの想いを共有することで、 満足のいく出産、育児ができるよう サポートさせていただくことができます。 ③ 何を書くの? → 分娩時の医療介入(陣痛誘発剤や促進剤使用の有無、計画出産、無痛分娩など)、カンガルーケア、ご家族の立ち会い、授乳の希望など、いくつかの項目について丸付け方式で記入していただいています。また、お産に対するイメージや想いを記載していただき、自由記載欄もあります。ご希望がありましたら、自由記載欄にご記入ください。 ④ 自由記載欄には何を書けばいいの? → 「血液が苦手だから見えないようにしてほしい」 「分娩の立ち会いは夫だけにしてほしい」 「フリースタイルで出産したい」 「1日早く退院したい」(経産婦) 「進行状況を詳しく知りたい」 「痔が悪化しないようにしてほしい」 「胎盤がみたい」 「母児同室(または別室)がいい」など。 不安に思っていることやささいなことでも構いません。 何かありましたら、遠慮なくご記載ください。 納得のいく出産をするために必要なものの一つは『主体性』です。 スタッフはアドバイスさせていただいたり、サポートしたり、 医療行為を施すことはできますが、 決定権は妊婦さんご自身にあります。 ですが、出産は1人で乗り越えるものではありません。 バースプランをご家族と一緒に考え、 「頑張って出産しよう!」「こんな出産がしたい」 という気持ちを共有しましょう。 様々な制約があり、考えていたバースプランの内容が達成できないこともありますが、皆さまに納得していただける出産、入院生活を送っていただけるよう、当院スタッフが全力でサポートさせていただきます。