ベル通信

ベル通信 Vol.041【2019年10,11月号】

院長のごあいさつ

令和元年台風15号及び19号で被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。

11月の初めに第 6 回「もーやっこJr.の広場」にて行われた小児在宅研修会に参加しました。「もーやっこJr.の広場」とは、瀬戸旭医師会が主催する医療的ケアの必要なお子さんとそのご家族が安心して外出し家族皆が楽しめる場を地域で提供する、全国でも珍しい画期的なイベントです。今回は小児在宅の分野で幅広く活躍されている、「子ども在宅クリニックあおぞら診療所」の前田浩利先生(NHK Eテレ、ハートネットTV出演)の講演でした。

前田先生は、平成の初め頃ならば重い病気や障害のため、生まれてからその生涯をNICU(新生児集中治療室)で終えていた子供達の在宅でのケアや、小児がんの子供達の看取りを在宅でされています。在宅ケアを受けている子供達と家族にとって 貴重な時間を自宅で過ごせている現況を知りました。生まれてきたことには意味がある、それを支えることは価値があると思いました。

妊娠・出産に携わる我々は、障害無き出生を目指すのは元より、障害を持つ子供達のその後を知ることは大事だと思います。 現在の出生前診断は、染色体異常について調べることと、超音波などで赤ちゃんの形の異常を調べることが中心です。異常を持って生まれてきた赤ちゃん対する医療・介護・社会的支援の進歩も含めて情報提供する必要性を感じました。

熱狂の輪が日本中に繋がったラグビーワールドカップ2019でしたが、2020東京ではパラリンピアンの活躍が人間の可能性を見せてくれそうで楽しみですね。  

(鈴木まさし)
happybaby00 クリニックベルで誕生した赤ちゃんをご紹介します!  

2019年9月生まれの赤ちゃん
2019年10月生まれの赤ちゃん
※ 許可を頂いた赤ちゃんの写真のみを掲載させて頂いております。
・妊娠してから(健診から)お世話になっています。関わってくださる先生、助産師さん、看護師さん、掃除をしてくださる方、皆様に親切に対応していただいて、退院する今日まで大満足で過ごせました。とても気持ち良く、退院させていただき、素敵な入院生活を送らせていただきありがとうございました。

・スタッフのみなさんは親切で優しく細やかなケアをして頂いて大変心強かったです。アットホームな雰囲気の中で安心してお産を迎えられました。また安産教室や鍼灸があるのもすごく良いなと思いました。2人目を産むときも、またお世話になりたいと思います。大変お世話になりありがとうございました。

・院内がとても清潔で丁寧に清掃されている。キッズスペースのおもちゃをひとつひとつふいているのを見て安心した。助産師さんがみんなやさしく気軽に相談できる。助産師さん内で情報共有がしっかりされていてスムーズに対応してくれて助かった。

・2人目のお産でしたが、またベルで産んでよかったと思えました。上の子も一緒に、うまれたての赤ちゃんの写真を撮って頂いたり、分娩室に入れてよかったです。忙しい中助産師さん方にも何度も授乳中に声をかけて頂き安心して練習する事ができました。

・初めての出産でとても不安でしたが、スタッフの方がみなさんとても優しく妊婦健診の時から安心して通院できました。出産してから3時間おきの授乳が始まり、深夜の授乳のため起きるのが辛いと感じることもありましたが、授乳室に行くと助産師さんがとても丁寧に指導してくださり、ホッとできる時間へと代わっていきました。授乳のこと以外にも悩みを聞いていただいてとても心強かったです。    
  kouzyou AED(自動体外式除細動器)を設置しました!! 設置を機に、心肺蘇生の手技・AEDの使い方を再確認するためスタッフ勉強会に参加してきました。 今後も緊急時に素早くに対応できるように、定期的にシュミレーションを含めた勉強会を続けていきたいと考えております。
・部屋にメモ用紙があるとありがたいです。

スタッフより

ご不便をお掛けして申し訳ありません。各お部屋にメモ用紙を置くようにしました。
貴重なご意見ありがとうございました。  
chiebukuro

【更年期の症状】

閉経の前後5年は、女性ホルモンの低下で体や心に様々な不調をきたす時期です。 この約10年間を更年期といいます。更年期の症状には個人差があり、 日常生活に支障をきたす場合を更年期障害といいます。 今回は、女性なら誰もが通過する更年期を、上手く乗りきるための方法をいくつかお伝えします。

【更年期の症状】
【対処方法】

①運動を日常生活に積極的に取り入れる。                                                               有酸素運動やヨガが更年期の症状を緩和させるという報告もあります。 また、適度に体を動かすことは、体力の維持増進、 脂質代謝の促進など、生活習慣病の予防にも効果があります。 無理なく継続できることが大切ですので、興味のあることから 始めてみましょう。

②更年期を乗りきる食事のコツ 豆乳、豆腐、納豆に含まれる、女性ホルモンと似た働きをする 大豆イソフラボン(エクオール)を毎日摂取する。 女性ホルモンの低下に伴い、骨粗しょう症や動脈硬化、 心筋梗塞のリスクも高まります。バランスの良い食事を心がけましょう。 (骨粗しょう症 ベル通信Vol.39 6,7月号をご覧ください。)                           
エクオールとは?

大豆イソフラボンは体内の腸内細菌によってエクオールに変換されます。エクオールはイソフラボンに比べ、より高い エストロゲンの効果があります。 しかし、日本人の50%の方は体内で生成できず、大豆製品を 積極的に摂っても症状が改善されない方もいます。 エクオールが体内で生成できない方には、手軽に摂取できる サプリメントがお勧めです。

③鍼灸・漢方薬治療 東洋医学では、「血」「気」「水」の崩れが不調をきたすと 考えられいます。この3つのバランスを整えるため、 体質や症状にあった漢方薬を飲んだり、鍼灸治療を行なったりして、体質の改善をはかります。 また、当院では鍼灸による治療を行っています。

④ホルモン補充療法 更年期に急激に低下する女性ホルモンを補い、症状の改善を図る治療法です。飲み薬、貼り薬、塗り薬があり、ホルモンの種類、飲み方は個々の状態によって選択されます。

更年期の症状は人それぞれですが、女性の8~9割の方に何らかの症状がみられます。 日常生活に支障をきたすようなら我慢せず、まずは産婦人科医にご相談ください。