妊娠カレンダー

お腹の赤ちゃんの成長と共に、お母さんの体も日々変化します。月例ごとの変化を知り、安心で快適な妊娠生活を送りましょう。
妊娠前から妊娠初期に葉酸を摂取することで、神経管閉鎖障害のリスクが減少することが確認されています。 挙児を希望される場合は、妊娠前より葉酸を摂取することをお勧めします。 ただし、1日の総摂取量(食品とサプリメント)が1mgを超えないように注意して下さい。

2か月

4週頃の赤ちゃん

赤ちゃんの入った袋が確認できます。

妊娠検査薬で陽性反応が出ましたら、クリニックにお越し下さい。4~5週になると、赤ちゃんはまだ超音波では見えませんが、子宮の中に胎のうという赤ちゃんを包んでいる小さな袋を確認することができます。

3か月

8週頃の赤ちゃん

心臓の動きがはっきりと見え、2頭身の頭と胴体がわかるようになります。

9~10週になると赤ちゃんの姿がはっきりしてきて、超音波で心臓が動いている様子を見ることができます。この時期の赤ちゃんの頭からお尻までの長さで予定日が決まります。つわりが起こるのもこの時期です。食べられるもの、水分をこまめに取り、ゆったりと過ごしましょう。つわりのひどい方は漢方薬の処方や点滴を行います。はり灸マッサージも効果がありますので、一度お試し下さい。予定日が決定したら妊娠届出書をお渡し、助産師が個別にお話を伺います。妊娠中の疑問や不安な気持ちなど、何でもご相談下さい。

4か月

12週頃の赤ちゃん

3頭身となり、骨の成長が進みます。
体の器官ができ、羊水を飲んでおしっこをします。

つわりには個人差がありますが12~16週頃には治まってきます。栄養バランスの取れた食事を心がけ、体重管理を始めましょう。 12週からはご家族の方も一緒に超音波映像をご覧いただけますので、ぜひ一緒に健診にお越し下さい。ご希望の方はブルーレイディスクに録画することもできます。

5か月

16週頃の赤ちゃん

手足の骨や筋肉の成長が進み、動きが活発になってきます。

16週になると胎盤が完成し安定期に入ります。赤ちゃんが大きくなり、少しお腹がふっくらしてきます。 適度に体を動かし規則正しい生活を心がけましょう。異常がなければマタニティフィットネス、マタニティヨガに参加することができます。運動とリフレッシュを兼ね、ぜひ一度足を運んでみて下さい。

6か月

20週頃の赤ちゃん

皮下脂肪がつき始め、髪の毛や体毛が生えます。
顔立ちがはっきりしてきます。

20週前後で胎動がわかるようになり、赤ちゃんがお腹の中で育っているという実感がより強くなります。骨盤関節のひずみやお腹の重みで腰痛になりやすく、足の筋肉の疲労からこむら返りが起こることもあります。ストレッチやマッサージで血行を促したり、正しい姿勢を心がけるようにしましょう。腰痛がつらいときは早めにご相談下さい。

7か月

24週頃の赤ちゃん

羊水の中で向きを変えたり、大きな動きができるようになります。
聴覚が発達し、性別もはっきり見えるようになります。

お腹のふくらみが目立ち始め、仰向けで寝るのがつらくなってきます。妊娠中はホルモンバランスの影響で歯茎の腫れや出血が起こりやすくなります。口腔ケアを怠らないようにし、妊娠中期までには歯の健診を済ませましょう。

8か月

28週頃の赤ちゃん

脳が発達し、体の機能をコントロールするようになります。
瞬きを始めます。

血管が子宮に圧迫され血流が滞って手足がむくみやすくなったり、静脈瘤ができやすくなったりします。夕方むくみが生じても、翌朝引いている程度なら心配はいりませんが、休んでもむくみが取れない時はご相談下さい。
30週を過ぎるとおりものの量が増え、生理的にお腹が張りやすくなります。周期的な張りが続く時、出血・痛みを伴う時は受診して下さい。
28週以降で逆子の方は、ぜひはり灸マッサージを受けて下さい。

9か月

32週頃の赤ちゃん

心臓や肺、脳などの機能が充実し、呼吸様の動きをし始めます。
聴覚もほぼ完成します。

大きくなった子宮に、胃が圧迫され胃もたれなどの症状が出る方もいます。1回の食事量を減らし 何回かに分けて食べると良いでしょう。また、膀胱も圧迫されるため頻尿になったり、尿漏れが起こることもあります。
お産に向けて体力をつけておくことも大切です。ウォーキングなどの適度な運動を続けましょう。

10か月

36週頃の赤ちゃん

肺の機能が完成し、皮下脂肪がついてふっくらしてきます。

お腹がよく張るようになりお産の準備が始まります。赤ちゃんも徐々に下がり始め、胃の圧迫も解消されてきます。入院の物品、お産の流れを確認し心の準備をしましょう。
医師から安静の指示がない限り、積極的に体を動かすようにしましょう。ウォーキングなら1日1時間以上が目安です。

分娩

いよいよ出産です。
元気に育ってくれた赤ちゃん、さまざまな面で支えてくれたご家族、10ヶ月間頑張った自分に感謝しながら素敵なお産をしましょう。そして、赤ちゃんとの生活がスタートします。他のお母さん、スタッフと話をしながらゆったりとした気持ちで育児を始めていきましょう。

生後1週間

退院して1週間後に赤ちゃんの黄疸、体重の増加を確認します。
授乳や育児の事など何でもご相談下さい。

生後1か月

お母さんの診察、小児科医師による赤ちゃんの診察、母乳・育児相談があります。当院で予防接種を希望される方にはスケジュールをお組みします。

産後はホルモンの変化からママの心は不安定になっています。慣れない育児や産後の疲れからブルーな気分になることもあります。先輩ママや家族に相談したり、1ヶ月健診以降は外に出て気分転換を図るようにしましょう。

当院では、ママビクス、ママ&ベビーフィットの教室があります。地域の育児サークルに参加してみたりして、育児を楽しみましょう。