院長からのごあいさつ
平成28年『熊本地震』で被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
地震の研究者によると、地震の予知は現代でも困難な様です。
私達がたずさわっている分娩も予知できない事が起こり得ます。分娩時には分娩監視装置モニターを装着し、その波形を分類し判定します。波形のレベルによって対応と処置を行います。時には、出生直後に蘇生(そせい)の必要な新生児がいます。その為出生直後に、成熟児か?呼吸・啼泣(ていきゅう)は?筋緊張は?の3点を先ず評価し、必要があれば蘇生処置(NCPR)をすかさず行います。当院のFacebookでも報告されていますが、分娩に立ち会う医師・助産師・看護師は、分娩監視装置モニターの読み方と対応や新生児蘇生に関する知識・手技の習得に努めています。
分娩と災害は違いますが、科学が日々進化している現代だからこそ、いざという時に対応できる様に備えておく事で、運頼りにならない様にしたいと考えています。
(鈴木まさし)
2016年4月にクリニックベルで誕生した赤ちゃんをご紹介いたします!
※ 許可を頂いた赤ちゃんの写真のみを掲載させて頂いております。
【外来、各種教室】
入院中に鍼灸マッサージをうけました。
鍼灸の先生がお話を上手に聞き出してくれて、心もスッキリしました。
【分娩】
〇帝王切開での出産でしたが立会いが出来たことにより、手術の不安が軽減されたので良かったです。
〇事前にバースプランで打ち合わせをしているので、自分の希望通りの出産ができて満足です。
【入院中】
おいしいごはんが楽しみでした。バランスも良く全ておいしいので食事の参考にしたいです。
【外来・各種教室】
立ち会い出産したい夫婦のための教室があるといいと思いました。
ベルスタッフより
貴重なご意見ありがとうございます。申し訳ありませんが、両親学級につきましては今のところ開催予定がありません。ベルママクラス前期、後期ともにご夫婦での参加はできますので、ご主人と一緒にぜひご参加ください。
外陰・膣カンジタ症
カンジタ菌はカビ菌の一種のため、感染すると「不潔にしていたから?」と思われがちですが、実は健康な人でも持っている常在菌です。
誰にでも起こる可能性がある病気で、10代から50代の女性の5人に1人は膣カンジタ症を経験しています。当院でも陰部(おしも)の痒みや、おりものが気になるという方が毎日のように来院されます。
誘 因
抗生剤の使用
ホルモンの変化
妊娠
糖尿病
免疫力の低下
通気性の悪い下着の着用 など
症 状
粥状、酒粕状、ヨーグルト状の白色のおりものの増加
陰部の痒みや熱感
陰部の発疹や発赤
排尿痛、性交痛
これらの症状により、頭が重い、イライラする、疲労感、不眠などの
精神症状を引き起こすこともあります。
治療手順
①問診・診察
陰部や膣の状態、おりものの性状や量の確認
原因菌特定のため、おりもの検査
②薬の使用(当院の場合)
膣 錠:診察でカンジタ症の疑いがある場合、内診台にて錠剤を膣内へ挿入
効果は1週間持続
※ 溶け残ったものが出てくることもありますが、再挿入せず様子をみて下さい。
クリーム:外陰部へ1日1回、最低1週間は継続して塗布 (膣への使用は禁止)
内服薬:患部を掻いてしまう方や痒みを我慢できない方への処方
* カンジタ症状が改善しない方や再発した方には深在性真菌症治療剤の投与が考慮されます。ただし、妊娠中、授乳中の方には適応されません。
③日常生活に気を付ける
・規則正しい生活を心掛け、体力の回復に努める。
・刺激性の石鹸の使用や強くこすることは避け、陰部の清潔を保つ。
・通気性の良い下着を着用し、おりものシートを使用している場合はこまめに交換する。
・症状のある時は性交渉を避け、症状の悪化やパートナーへの感染を防ぐ。
・トイレの後は、前から後ろに拭く。
カンジタ菌が検出されても、
症状がなければ治療の必要はありません。
しかし、再発しやすい病気ですので、
完治するまではしっかり治療して快適な生活を送りましょう。